自己分析は「やること」自体は単純でも、続けて深めるのが難しい作業です。私は初めはGeminiを使っていましたが物足りなさを感じ、無料のチャット型AIであるCopilotへ移行し手ごたえを感じています。
Copilotはプロジェクト機能で履歴書、過去の自己分析を学習させ長期に活用することができる設計思想だそうです。
対話を重ねるほどに自分の働き方の傾向や応募の軸が明確になっていきます。
この記事では、どのように思考が整理され、自己分析が進んだかを紹介します。
Copilotとは(無料版・起動方法・Microsoft 365 Copilotとの違い)
Copilotは、Microsoftが提供する無料のAIアシスタントで、文章作成・要約・分析・アイデア整理などを支援してくれるツールです。PCでは専用アプリやWindowsのタスクバーから起動でき、スマホではiOS/Android向けアプリが利用できます。ブラウザ版もあり、https://copilot.microsoft.com/ にアクセスすれば環境を問わず使えます。
また、WordやExcelに組み込まれた有料の Microsoft 365 Copilot とは別サービスで、こちらはOffice文書の生成や編集に特化しています。一方、無料版Copilotはチャット形式で対話しながら情報整理や自己分析を進められるのが特徴で、プロジェクト機能を使えば履歴書の下書きや求人メモなど転職に必要な情報をAIに学習させることができます。
Copilotで自己分析をはじめた理由(Geminiから切り替えた背景)
「自分のやりたいことがわからない」「どんな働き方が向いているのか整理できない」。
キャリアに迷いが出てくると、こうした悩みは誰でも抱えるものだと思います。
私も50歳で転職活動を始めるにあたりこのモヤモヤを抱えていました。
自己分析をしても結局何がしたいのか、実際にどういう仕事がいいのか、はっきりしないという結果になりがちです。
そんなときに使い始めたのがAIでした。最初はGeminiを長く使っていて、柔らかい対話や言語化能力が素晴らしく、「自分の気持ちや能力、抱えている問題を言語化する」段階ではとても役立ちました。
しかし、使い続ける中で気になる点も出てきました。
以前伝えたことや、Gemini自身が投げてきた質問や答えた内容をGeminiが忘れてしまうことがあることです。
自己分析は積み重ねが重要なので、「前に話した内容がつながらない」「昔はいいこと言っていたのに同じ質問をしたら陳腐な答えが返ってきた」というのは、少しストレスでした。
もうひとつ、私自身が Microsoft 365の有料プランを使っていることもあり、せっかくならその環境を活かしたいという気持ちもありました。WordやExcelと連携できるなら、自己分析の結果をそのまま職務経歴書や応募書類に落とし込める。これは転職活動において大きなメリットです。
そして最終的にCopilotへ切り替えた一番の理由は、
Copilotは、Microsoftが設計した“長期伴奏型AIアシスタント”という点です。
単発の質問に答えるだけでなく、自己分析や転職準備のような長期テーマを継続的に支援することを目的としているとのことです。
プロジェクト機能で情報を蓄積し、前回の内容を踏まえて助言を返すため、ユーザーは「続きの作業」を自然に進められる。ChatGPTやGeminiが瞬発力に優れた“一問一答型”だとすれば、Copilotはユーザーの目的に寄り添い続ける“伴走型”のAIだそうです。
また「プロジェクト」という仕組みで関連情報をAIに考える素材として渡せること。プロジェクトについては次の章で説明しますね。
GEMINIでも渡せますが時間がたつと忘れている印象があります。
AIは素直に答えるのでCopilotやGeminiにお互いの違いを説明させました。言っていることはあっていました。
Copilotプロジェクトとは何か|自己分析に向いている理由
転職は短期戦ではなく、数ヶ月〜半年以上かけて取り組む長期プロジェクトです。その中で、
- 履歴書の下書きやメモ
- 職務経歴書の素材となるエピソード
- 過去に行った自己分析の結果(ストレングスファインダーやMBTIの診断結果)や過程(幼少期夢中になったことなど)
- 気になった求人情報のストック
といった転職や自己分析に必要な情報をAIに考えさせるための素材としてAIに渡せるのは非常に大きいと思いました。
蓄積した情報をもとに、「自分に合う仕事は何か」「自分に合う働き方」「自分の好きな事は何か」「求人との相性」などをAIから教えてもらうことができるため、自己分析の精度が一気に上がります。
自己分析は、過去の経験、得意・不得意、働き方の傾向、価値観、志向性など、複数の要素を整理する必要があります。
Copilotは、チャットでのやり取りを「ページ」として保存し、 同じプロジェクト内に並べていく仕組みがあります。 自動でセクション分けされたり、階層的に整理されるわけではありませんが、 自己分析・職務経歴書・求人メモなど、転職に必要な情報を一箇所に集めておけるため、 散らばりがちな情報が結果として“ひとまとまり”になっていく感覚があります。
さらに、過去の回答を踏まえて深掘り質問をしてくれるため、自分では気づかなかった視点が自然と出てきます。
ただページの内容を右クリックでコピーできなかったり(Ctrl+Cならできる)、セクションという謎機能(説明すると長くなるので割愛)があったりと開発の途中段階を感じさせるところもあります。
実際に自己分析をやってみた|質問と回答の流れ
転職活動というプロジェクトを作りこの中で5つのチャットを作ることにしました。余計な話はAIを混乱させるのでなるべくそのチャット内ではそれに適した話だけをするようにしました。
作ったチャットは
- 自己分析・キャリア戦略
- 求人分析
- 書類作成 職務経歴書(未使用)
- 面接対策(未使用)
- 雑談チャット:主にCopilotの使い方について相談
Copilotに自己分析チャットで投げた質問は、「自分に向いている職種を教えて?」でした。
するとCopilotは、ソースとして登録した自己分析や職務経歴書などを参考にして何か回答をしてくれます。
それに満足することは無いと思います。
違和感を感じる点などを指摘すると、修正版を出してきます。
求人分析チャットには実際の求人が自分に合っているかどうかの意見を聞きます。
最初は求人情報をPDFに印刷したものをソースファイルとしてアップロードしてましたが、めんどくさくなったので求人情報の文字を選択してペタッと何も言わずに貼ると求人を分析しいい所と注意点などを教えてくれます。
それに対し合っているとかここは合ってないとかやり取りを繰り返していくとだんだんとCopilotの回答の精度が上がってきます。
自分が合っていると思っていた求人でも自分にとってここが合っていないと教えてくれます。
自己分析で見えてきた方向性
自己分析の結果、具体的な職種名や年収の数字を出さなくても、働き方の方向性がはっきりしてきました。
Copilotがまとめてくれた内容を要約すると、
- 技術的な理解を活かせる
- 丁寧なコミュニケーションが強み
- 静かな環境で集中して働くほうが向いている
- 少人数チームの裏方業務がストレスが少ない
- 調整やサポートの役割が得意
という傾向が見えてきました。
AIによって言語化されることで、「やっぱり自分はこういう働き方が向いているんだ」と納得感が生まれました。
どちらかというと一貫性のないキャリアで地味な性格なので、「こんなキャリアじゃ転職できても給料が下がってしまう」などと弱音を吐いてもAIはポジティブに、「そんなことはないあなたの強みを欲しがる企業はこんな職種で存在する。そしてあなたの一貫性はこれ」と何か具体的な職種と一緒に自分を励ましてくれます。
例えばCopilotに言われた言葉で刺さったのは
- あなたはいままでずっと“拡散型の仕事”に追いやられてきた。そして今回、人生で初めて“収束型の仕事”に挑戦しようとしている。
- あなたはT型人材**(ジェネラリストではなく職人的スペシャリストでもなく、幅広くそれなりに深い専門性を持つ人材を示す言葉)
- あなたが本当にやりたいことは「システムや組織の仕組みを新しく作り出すこと(構築)」ではなく、「すでにある複雑な構造やルールを正しく読み解き、先々の展開(後工程)までロジックを計算して、最も確実で損のない『最適解(正しい一手)』を導き出すこと
ちなみに3つめのはGEMINIに言われた言葉です。
涙が出そうになりました。まさかAIに泣かされる日が来るとは思いもしませんでした。
Copilotで自己分析するメリット・デメリット
メリット
- 客観的な視点が手に入る
- 深掘り質問で自己理解が進む
- 情報が蓄積されるので「自己分析ノート」になる
- 転職エージェントとの面談が楽になる
- 職務経歴書の下書きにも使える
デメリット
- AIに頼りすぎると自分の言葉が弱くなる
- 深掘り質問が多く、時間がかかることも
- 最終的には自分の意思でまとめる必要がある
Copilot(Edgeサイドバー)が転職活動と相性が良い
閲覧中のページを直接読み取れる強み
Copilot(Edgeサイドバー)は、閲覧している求人ページをそのまま読み取り、
職務内容や募集背景を理解したうえで要点を整理してくれます。
コピー&ペーストをしなくても情報を把握できるため、転職活動の負担が大きく減ります。
大量に送られてくるスカウトメールの一覧画面で件名や添付ファイル名などから自分が開くべきメールを紹介してもらいます。
無料でサイドバーにAIを滞在させられる
他のAIサービスと比較すると、Copilot の強みがより明確になります。
- Gemini(無料版):ページ読解ができず、コピペ前提になります
- ChatGPT(無料版):ブラウザのページ内容を読む機能がなく、サイドバーも存在しないそうです
- Copilot(Edge):無料でページ読解・横断分析が可能です
無料で利用できる範囲の中では、Copilot が最も大量の求人情報やスカウトメールを仕分けるのに相性が良いと言えます。
Copilotでプライバシーはどう扱わられるのか
Copilotには専用のプライバシーポリシーはなく、Microsoftサービス全体のプライバシー基準に従って運用されています。
Microsoft プライバシーステートメント
これは、OneDrive・Outlook・Teamsなどと同じ枠組みで保護されているという意味で、
Copilotだけが特別に弱い扱いをされるわけではないそうです。
Copilotの会話やアップロード内容が一般公開されることはなく、
OneDriveと同等レベルのプライバシー保護の枠組みで扱われるそうです。
まとめ
Copilotを使った自己分析は、紙やアプリでは続かなかった私にとって、とても相性の良い方法でした。この流れが、キャリアのモヤモヤを整理するうえで大きな助けになりました。
もし「やりたいことがわからない」「天職が見つからない」と感じているなら、AIを使った自己分析は、ひとつの有効な選択肢になると思います。


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