「人生の目標ってなきゃだめ?」
「成功したいと思わなきゃダメなの?」
「やりたい仕事なんてないんだけど」
この記事はそんな、
「成功・やりたいこと・人生の目標・夢の実現に向かって時間を使うべき、成長するべき」
という世の中の風潮について行けない人のために書きました。
そういう私もそんな人生の目標なんて大それたものはありません。
燃える情熱・不屈の精神とか言われるとかったるいとしか思えません。
仕事でも、「今年の目標は?何かやりたいことはないのか?」などと言われると、胃がギュッと縮むのがわかります。
こういう時ってちょっとした改善的なことではなく、わりと大きな野望的なことを求められてるじゃないですか。
特にないのでホント返事に困ります。😓
この記事では、
別に仕事をさぼりたいというわけではないんだけど、大それた目標がない人を肯定してくれる偉人の言葉やエピソードを紹介します。
目次
ビートたけし
教育が悪い。若いやつは夢を持とうとか自分しかやれないことを見つけようとか、いくら言ったってそんな仕事できない。
労働することに、そんなにいろんなこと、夢とか言いすぎだよ。食うために働く、それでいいのに。なんで生きていくことの意義とか言ってんだよ
発言の時、夢がもともとある人は別だとしていた上でのコメントです。
目標を持つこと、偉大になろうとすることから、はたまた今度の休みに何するかまで、一般的に将来の希望を持っているべきだと考えられてますからね。
そしてそういう何者かになっていない人やなりたいと思っていない人、すなわち大部分の人は劣等感を持ってしまいます。
ビートたけしはそんな普通の人を肯定してくれました。
タモリ
何かを成しとげることだけが人生の目的じゃなくて、『ただ生きる』ということが目的の人生もありだと思う
ただ生きることも”あり”。
ただ生きろでもありません。
何かを成し遂げることを下に置いているわけではなくただあるがままを見ています。
タモリさんは座右の銘が「現状維持」だそうです。なかなか言えないですよね。
パスカル
一生のうちでいちばん大事なことは、職業の選択である。ところが、偶然がそれを左右するのだ。
習慣が、石工、兵士、屋根屋をつくる。パスカル パンセより
私はこの名言の後半がポイントだと思いました。
習慣が職業を作る。環境と読み替えてもいいでしょう。
親の影響や周囲の環境で自分と接点のあるところが職業になる。
それは自分の望みに自分を近づけるという主体的なものではなく、もっと受動的なものがきっかけになると思います。
いつまでも学生でいられないから就職活動を始めざるを得なかった。たまたま目についた求人票。会社の名前は初めて聞いた。保険のつもりで申し込んだら、話がうまく進んで内定が出た。
まあ別にいいかと受け入れた。
こんな感じで職業人生は始まっていくのではないでしょうか?
ラッセル
他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。
平和に暮らしていたのに、やりたいことを意識しなければいけなくなった時から、この問題に苦しむわけですよね。
「私のやりたいことは・・」と、堂々と語る人を見るとうらやましいですよね。
そして自分が、何かが欠けた存在に感じてしまうわけじゃないですか。
しかし、やりたいことがなくても、それが自分だと受け入れられればとても毎日が楽しくなります。
アレクサンダー大王と哲学者ディオゲネスの話
哲学者ディオゲネスとは古代ギリシャの哲学者です。
家を捨てて樽にすみ、服装にも無頓着で「犬のような生活」をしていた人です。
一方 アレクサンダー大王は巨大な王国のトップです。
この二人があった時の話です。
紀元前336年、アレクサンドロス大王がコリントスに将軍として訪れたとき、ディオゲネスが挨拶に来なかったので、大王の方から会いに行った。
ディオゲネスは、体育場の隅にいて日向ぼっこをしていた。
大勢の供を連れたアレクサンドロス大王が挨拶をして、何か希望はないかと聞くと、「あなたがそこに立たれると日陰になるからどいてください」とだけ言った。帰途、大王は「私がもしアレクサンドロスでなかったらディオゲネスになりたい」と言った。
wikipediaより
相当苦労し、努力し、
最大の権力を持っているはずの大王が何も持っていない人に憧れたんですね。
投資銀行家と漁師の話
メキシコの海岸沿いの村にアメリカの投資銀行家がやってきました。
埠頭には一人の漁師が乗った小さな船が止まっていました。
船の中には大きな魚が何匹が入っていました。投資銀行家:「やあ、すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」
漁師:「そんなに長い時間じゃないよ」
投資銀行家:「もっと漁をすればもっと獲れるんじゃないのかい?」
漁師:「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だよ」
投資銀行家:「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの?」
漁師:「遅くまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房のマリアと昼寝。 その後は村にワインを毎晩飲みに行って友達とギターを弾くのさ。これでもう十分、とても忙しいんだ」
投資銀行家:「私はハーバード大学のMBAを取得した人間だ。あなたを助けることができるだろう。
あなたはより多くの時間を釣りに費やすべきであり、それで稼いだお金で大きなボートを買うべきです。
大きなボートで漁をして稼いだお金を元にして、あなたはいくつかのボートを買うことができますよ。
結局あなたは漁船団を持つことになります。
あなたの獲った魚を仲買人に売る代わりに、あなたは直接加工業者に売るでしょう、結局あなた自身の缶詰工場を開く。
あなたは製品、加工、そして流通を管理するでしょう。あなたはこの小さな沿岸漁村を離れてメキシコシティ、次にロサンゼルス、そして最終的にはニューヨークシティに移動することになるでしょう。」漁師:「なるほど、そうなるまでにどれくらいかかるのかな?」
投資銀行家:「10年から15年でしょうかね。」
漁師:「へぇ、それからどうなるの?」
投資銀行家:「はっはっはっはっは😁。適切な時期にIPOを発表して会社の株式を一般に売り、そして非常に裕福になれば、あなたは数百万ドルを稼ぐでしょう。」
漁師: 「数百万ドル – ほう、それで?」
投資銀行家:「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、遅くまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房のマリアと昼寝。 その後は村にワインを毎晩飲みに行って友達とギターを弾く生活ができますよ。」
何のために働くのか、成功を求めるのか改めて考えさせられますよね。
足るを知る
眼の前にあるすべてのことは、満足することを知っているものには理想の世界である。だが、満足することを知らないものにとっては世俗の世界に過ぎない。
成長、夢、目標、成功はすべて現在と異なるものですよね。
言い換えれば現在を否定しているわけです。
現状に満足している人にとって現在を多く変えることは望みようがありません。
菜根譚はあまり聞いたことないかもしれませんが、孔子の儒教と老子・荘子の道教、そして仏教の教えをまとめたベスト盤のような本です。
今から400年前に書かれた本です。
「仕事は楽しいかね?」より
頭のいい人がする一番愚かな質問は、『あなたは5年後、どんな地位についていたいですか?』というものだ。
5年後の自分なんてわからないし、人生はそんな直線的で思い通りに行くものではないですよね。
目標や願望を明確にしそれに進んだからうまくいった例もあると思いますが、それは一つのことに縛られていることでもあります。
目標を立てて10年間それに向かう人は、10年間新たな価値観に出会わなかったことだとも言えます。
ゲーテ
人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである
ゲーテ
ドイツの詩人・劇作家・小説家(1832年没)の言葉です。
好む仕事は無くてもやっている仕事はありますよね。
サルトル
人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。
フランスの哲学者サルトル(1980年没)の言葉です。
日々成功に向けて努力するのは勝手ですが、それを人に押し付けないでほしいですよね。
人に言われてやりたいことを無理やり作り出しても不幸になるだけです。
レンガ運びが好きな人
あるグループがコロニーを造った。
彼らは個人個人に最も好む仕事を割り当て生産したものは、全員で共有することにした。
コロニーには農場、搾乳所、印刷所、工場や学校など様々なものがあっ た。そこへ男がやってきて、コロニーに参加した。
男はコロニーにある様々な仕事をしたがどれも3日と続けられなかった。しかし、試みていない仕事があった。それは煉瓦工場の仕事だった。
焼き上がった煉瓦を窯から取り出し、運び、倉庫に積みあげる仕事だった。なんと1週間持ちこたえることができた。
彼はその仕事が好きだったのだ。
彼は、何も考える必要もなく、責任もない仕事を一人でやることが、気性に合っていた。彼は焼き上げる煉瓦がすべてなくなるまで、その仕事に就いていた。
そして、運ぶ煉瓦がなくなったとき、彼はコロニーを去った。思考は現実化するより要約
成功のための自己啓発書の代名詞、思考は現実化するからのお話です。
この話に登場する男は、成長だの、成功だの、夢だの、さらなる高みを目指す‼って意識してないと思うんですよね。
ただ、ただ自分に合ったことをやっていた。
合っていたことが無くなったから去って行った。
あくまでも自然ですよね。
計画的偶発性理論 クランボルツ教授
計画された偶発性理論(英語: Planned Happenstance Theory)とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
その計画された偶発性は以下の行動特性を持っている人に起こりやすいと考えられる。
- 好奇心[Curiosity]
- 持続性[Persistence]
- 柔軟性[Flexibility]
- 楽観性[Optimism]
- 冒険心[Risk Taking]
wikiペディアより
個人のキャリアの8割は偶然によって決まる。確かに自分の場合でも周りを見ても、そういわれてみればそんな気もします。
昔から思い描いていた目標や夢に向かって紆余曲折しながらもたどり着いた人よりも、今までの人生を振り返るとなんでここにいるんだろう?と思う人の方が多い気がします。
やりたいことが無くてもどこかに着き、そこが人生の失敗とは限らないのです。
最後に
やりたいことが無い人を肯定する名言やエピソードを紹介しました。
他にもあったら教えてくださいね。
さて、やりたいことが無いと困るのは職業の選択や飲み会、親せきや恋人に聞かれたときに何も言えないとかっこわるいからかと思います。
他にも一度しかない人生を充実させるために、やりたいことをやっておくべきだという考え方もあります。
しかし無いものは無い、それはしょうがないですよね。
やりたいことは無くたっていいといったところで、なかなか周りの人で賛成してくれる人はいないでしょう。
やはり聞かれたときに名刺のようにスッと取り出せるようにしておいた方が今の世の中生きやすいです。
そのやりたいことは自分で100%納得できていなくても、あながち嘘でもなければよいのだと思います。
そのやりたいことを探し出す作業が自己分析です。
自己分析という作業は、自分一人でやるものだというのが一般的ですよね。やってみるとわかりますが以外と大変な作業で、なかなか進みません。
しかし自己分析をサポートしてくれるキャリアコーチングサービスというのがあるのです。
相談はオンラインなのでどこからでも参加できます。
キャリアコーチングサービスのマジキャリ はコーチが一緒になってあなたの自己分析を行いあなたのやりたいこと・強みの発見やキャリアプランを設計してくれます。
今の仕事への納得感が増せば前向きに働け、毎日を生き生きと過ごすことができます。
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