「仕事辛いから転職したいけどこれって逃げだよな。」
「逃げの転職はダメなんでしょ?耐えるしかないか。」
この記事はそんな、転職したいけど「逃げ」ではないかと思いとどまっているアナタに向けて書きました。
そういう私も転職は2度しました。
理由は「残業が多い」「仕事がうまくできない」でした。
キャリアを上げるためというよりは今の仕事が嫌だったから辞めたので「逃げの転職」ですよね。
逃げの転職はダメだと言われますが、私は別に逃げの転職でもいいと思います。
逃げの転職を成功させた私、現在も元気に生活。ピンピンしています。
果たして転職は逃げなのでしょうか?
危険から逃げるのは動物の基本的な防衛手段じゃないですか。
そして逃げることは簡単ではありません。
全力で逃げないといけないのです、新たな環境を求める挑戦なのです。
逃げるのは一つの選択肢です。
その選択肢をよく吟味したうえで行動するのであれば、それは尊重されるべき一つの決断です。
逃げてはいけないとあなたにアドバイスする人は逃げなかった場合に起きた問題の責任を取ってはくれませんからね。
逃げの要素のない転職活動はあり得ません。
転職する人は皆、逃げなのかどうなのか自問自答しながら進んでいくのです。
この記事では、なぜ逃げの転職はいけないと言われているのか、逃げない危険、転職する時の志望動機や、退職の理由の説明の考え方を紹介します。
目次
逃げの転職とは何なのか
そもそも逃げの転職とは何なのでしょうか。
逃げの転職とは、仕事を辞める理由が、
「労働環境を快適にするため。」
の転職のことです。
「労働時間が長すぎ」、あ~逃げだね。
「苦手な上司と毎日仕事するの嫌」、 あ~それも逃げだ。
「仕事で求められるレベルが高すぎる」、 だめだめ、逃げですよそれ。🙅♂️
すなわち歯をくいしばって苦痛に耐えることを美徳とする価値観から来ています。
苦痛から逃れるための転職=逃げの天職だということになります。
時代によって価値観は変わります。
筋トレだってぶっ倒れるまで数を繰り返せばいいというのは、巨人の星や、空手バカ一代のスポ根(スポーツ根性の略)世代の考え方です。
昔はめちゃくちゃな考え方だったんだね「ガハハ」と笑われるような考え方に合わせる必要はないのです。
歯をくいしばって苦痛に耐えることにも当然一理あります。
しかしブラック、パワハラ、働き方改革などの言葉が出回っている昨今において、苦痛に耐えることを美徳とする考えかたは一昔前の考え方と言わざるを得ません。
逃げの転職がダメだと言われる理由
逃げの転職をすると逃げ癖がつくから
中間管理職は言うかもしれません。「ちょっと嫌なことがあったらすぐ逃げる。そんなことじゃあ、まともな社会人(社畜)になれないぞ。
他には、他の会社で辛い状況になった時にまた逃げる羽目になるから耐える力をつけるべき。
そういう意見もありますよね。
しかし同じような状況になったら耐えるのではなくまた逃げる、それは駄目でしょうか?
逃げた先で同じような状況になるのでしょうか?
そんなのは誰にもわかりませんよね。
仕事を進めることと自分を成長させることばかり考えないで、弱った自分をやさしく守ってあげることも大事です。
そんな簡単に逃げ癖はつかない
我々日本人は耐えるということが美徳という考え方を子供の頃からたたき込まれてきました。
もう辛いことから逃げてはいけないという事が無意識レベルに浸透しているのです。
耐えよ、耐えよ、黙って耐えよ、押忍の精神、さすればどんな困難も耐えられる。楽しようとしてはいけない。
子供の頃にはアリとキリギリスの話を読みアリになれと誰もが教わります。
自己犠牲を美徳とする風潮があるのは否定できません。
また苦境を乗り越えることによって自分の成長につながるのだから決して困難から逃げてはいけない。
こういう考え方が骨の髄までしみている、我々が今の仕事から逃げたいと思うのは、余程のことであり決して軽々しいものではないと思います。
それに転職をするのってめちゃめちゃエネルギーを使います。
いろんなことも考えます。
「癖」なんて軽い言葉で行えるものじゃあないんですよ。
キャリアに傷がつくから
キャリアアップにつながらない転職、すなわち逃げの転職はキャリアに傷がつくから、あるいはキャリアがもったいないから「いけない」と言われることも心配ですよね。
これもかなり昔の価値観から来ていますよね。
一流大学に入り一流の企業に入り、必死に働き出世する、そして定年退職し老後を向かえるという人生のモデルケースから外れることをキャリアに傷がつくといいます。
そしてそうならないためには、しっかりとしたキャリアプランを持っていることが望ましいのです。
しかし、ここで一度考えていただきたいのは、
「キャリアって自分にとって本当に大事なことなのか?」
「キャリアって心から欲しいものなのか?」
「自分にとっての幸福って何?」
ということです。
そしてプラン通りに生きることは現在を未来のために使うことです。
大学生活は就職するためにあり、
サラリーマン生活は出世するためにあり、
出世した後は安定した老後生活のためにある
老後に人生を振り返る。
こう考えると現在は常に不幸です。
「逃げない」と、頑張ると
逃げないことが自分にとってどういう意味があるか
仕事から逃げないことが自分にとってどういう意味があるかも大事なポイントです。
自分にとって逃げないことが本当に意味のある事だと思うのであれば逃げないで耐える事は凄く大事なことです。
一方、とにかく逃げることはよくないことだからと逃げずにいるのは危険な状態です。
嫌な職場から逃げることができないとどうなるか
逃げることができなくなると、ただ耐えるしかなくなるわけです。過酷な条件で働き続けることに耐え続けることを選んだ人がどうなるでしょうか。
体調を崩すことになります。身の危険があるのです。
体調崩すと仕事どころではなくなります。
仕事が辛い時、よく体調が悪くなって入院したいと思ってました。
そうすれば仕事から堂々と離れられるそう思ってました。
しかし実際に仕事に戻れなくなるほど体調を崩すとそもそも働けなくなります。
企業は働けなくなった人を雇っておけるほど余裕はありません。
バッサリと首を切られることになります。
体調を崩した状態で新しい仕事を見つけるのは無理です。
体が資本なのです。
逃げることもせずただ耐え続けることの方がよほど消極的
劣悪な職場で状況を変えようともせず、逃げることもせず、ただ耐えるという、一切行動をしないことの方がよほど消極的です。
行動することから逃げているといえます。
自分の感情を殺し耐えに耐え、毎日を惰性で耐え続ける人。
逃げの転職と言われようがどうしようが思い切って、周囲の意見に振り回されず自分を信じ行動すること。
どちらがエネルギーを必要とするでしょうか?
どっちが楽でしょうか?
逃げの転職は成功へのチャレンジ
逃げの転職の目的は快適な職場環境を目指すことです。
よりよい職場を目指す為に転職するのは全ての転職希望者に共通の目的です。
物事をよくするために行動をとるのは成功を目指すための積極的な行動です。
人類は快適さを目指して発展してきたのです。
全ての転職する人は
今の仕事を放り出し、人に押し付け、
後ろめたさを感じつつ、
逃げなのか前進なのか自問自答を繰り返しながらも進んでいくのです。
とにかく逃げない人は企業にとって都合がいい
絶対逃げない人、辞めない人ほど企業にとって都合のいい人です。
ごめん、今月は残業はゼロでよろしくね、あとこれもやっておいてね。
それとこれもやっといてね。
決して逃げてはいけないよ
文句を言わず、企業に言われるがままに働く人が最高の社員です。
言われるがままに働くな自分で考えて働け、と言われると自分で考えて働いてくれる社員、これもまた企業にとって都合がいいです。
企業と社員は立場が違うので利害関係があります。
社員なのに企業側の立場でものを考えてくれると嬉しいですよね。
自分にとってどんな部下が扱いやすいかを考えてみるとわかります。
とにかく逃げない、搾取量が増えてもとにかく逃げない社員は貴重な資源となります。
志望動機、退職の理由、転職成功のために、気を付けたいこと
逃げの転職ととらえられそうな退職の理由を隠す必要もない
かといって転職のきっかけとなった、半端じゃない残業時間のことを隠す必要もありません。
むしろどこかで伝えるべきだと思います。
書類上なら仕事を辞めるきっかけになったことをうまくごまかすことはできるかもしれませんが、面接では無理です。相手も採用のプロなのです。
話の筋道が通ってないと判断されれば、それだけで落選です。
半端じゃない残業時間は嫌というのは、まともな企業であれば理解されます。
それを伝えたうえで、尚、あなたを採用しようとする企業を選ぶべきです。
それを言って落ちるような企業であればむしろ落ちた方がいいです。
それが理由であなたが落ちたということは半端じゃない残業時間に耐えられる人を探していたからです。
あなたの方から、そういう企業を振り落としていくために、尋常じゃない残業を求めるならすぐ辞めちゃいますからねとアピールしていきましょう
逆に忍耐力が強いことをアピールしていくと忍耐力を求める企業から採用されてしまいます。
わたしも面接では残業が多いかどうか常に確認していました。
残業してなんぼという会社は落ちるでしょう。しかし、それでいいのです。
企業と自分の根本的な価値観がずれていると長く働くのはどうしてもつらくなっていきます。
志望動機は逃げの理由から切り離す
自分が逃げの転職だと思い込んでいても、よくよく考えると勇気ある積極的な行動であることに気づきます。
仮に残業時間が尋常じゃなく多かったのでもっと残業時間の少ない会社で働く為に転職するとしましょう。
職務経歴書や面接で志望動機は必ず書きます。
志望動機に、「残業が少なそうだから。」
と書くのはよくありません。
採用する側からすると決して採用したくはなりません。採用する理由が一切ないのです。
もう一名のライバルの志望動機が「今までの経験をもっと活かせると思った。」
ライバルの企業はライバルの方を取るでしょう。
あなたが嫌なことがあって会社を辞めたことは既に面接官にとって明らかなのです。
志望動機で伝えることは前向きな、その会社を選んだ理由です。
例えば、残業が多かったから会社を辞めたいとします
- あなたは何らかの基準に基づき志望の会社を探します
- その基準が志望理由になります。
- 同業他社を希望するのであれば、
どうしてもXXXの仕事がしたい今までの経験を活かし貢献できる御社に応募しました
を志望動機にします。
残業が少なそうだからと退職理由に絡めた志望動機よりもよほど前向きです。
最後に
逃げの転職というと消極的なイメージが強いですが、よくよく考えてみると別に逃げでもなんでもなく、人生をより良くするための勇気ある行動です。
私も残業が多すぎるから、仕事が無理難題だったからという理由で逃げの転職をしました。
しかし、もしあのまま、何もせずにその辛い状況に身を置いていたらと思うとぞっとします。
逃げて大正解。
結局自分の人生なのです。
活躍できる場所に移動する。
自分に合わない会社で働いていても、消耗するだけです。
今の会社で頑張る方法もありますが、自分が勝てる場所を探すために頑張ってみてもいいのでは?
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