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なんで俺?電話でヘッドハンティングされた 会ってみた 転職体験談

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ヘッドハンティングの電話を受ける男性

ある日突然、誰かからヘッドハンティングされたらびっくりしますよね。

穏やかで平和な日常に、異物が入ってくるような感覚。

仕事をしていてもふと気づけばヘッドハンティングのことを考えてしまいます。

会社を変えるという選択肢が急に自分の手の中に入り込んでくるのです。

オレどうするんだろう? どうしたいんだろう?

自分が選べるのです。

選べることは、どちらか一つを選ばなければいけないのです。

変えるのか、変えないのか。

わたしにもその経験があります。

もう10年以上前の話です。28歳でした。
それは会社に突然かかってきた一本の電話から始まりました。

普通であれば電話を切るところ、拒絶せず戸惑いながらもヘッドハンターの言うとおりにしました。

そして不安と希望の入り混じった状態で新しい会社に行くことを決めました。

初めての転職だったヘッドハンティングされた時の体験談を書きます。

ヘッドハンターから会社に突然の電話

ある日、配属されていた部の代表電話番号に電話がかかってきました。
私は取り次がれた受話器を持ちました。

私 「もしもし、XXXですが。」

ヘッドハンター「XXXさんですね、私、実はいわゆるヘッドハンティング会社の者でして、あなた転職に興味ありますか?」

私:「・・はい。」

ヘッドハンター:「ではお会いすることはできますか?。」

私:「・・はい。」

ヘッドハンター:「今少しお話しできますか?。」

私:「いいえ、連絡先を教えてください。」

返事は全て即答でした。
取りあえず電話を切ってしまうのが社会人としてヘッドハンティングされた時に本来の取るべき行動だと思います。

しかし、今思うとよくこの誘いに乗った。えらいぞ俺、という感じです。

こうして私はヘッドハンターとコンタクトをとることになりました。
え?おれヘッドハンティングされたの?とちょっとした浮かれモードでもありました。

知らない人について行っては、いけない

ヘッドハンターに連れていかれる人その少し前、私は同窓会に行っていました。
先輩が、いいました。

「おい、けいるん。知らない人についていったら駄目だぞ、
俺なんてこの間な、わけあって、知らない女の人と初めて会うことになったんだ。」

「喫茶店で待ち合わせしてだな、話して30分くらいしたら、途中からこわもての男の人が二人出てきて、女の人と入れ替わったんだよ。」

「そして、こわもてのお兄さん達が言うんだよ。」

「印鑑買えってよ。」

「俺は、一瞬にして悟ったよ、これは授業料なんだってな。」

先輩はふーっとたばこの煙を吐き出しました。

「3万円出して買ったよ印鑑。」

私、「え? 先輩印鑑持ってなかったんですか?。」

先輩 「うるっせえよ、ばか野郎、授業料だって言っただろ❗」

ヘッドハンターと会う時は、情報の事前収集

この先輩の話を思い出し、私はヘッドハンターに合うのが怖くなりました。

当時は今のようにウェブで簡単に事前情報をチェックすることはできませんでした。

会う日時は決めていました。
ヘッドハンターは最寄りの駅まで会いに来ると言っていました。

しかし私は住所を特定されないように、少し遠めの駅を会う場所に指定しました。

メールで何人来るのか、ヘッドハンターさんはどんな身なりか尋ねました。

ヘッドハンターからの返事は、
「私一人で行きます。もう、おじいちゃんです安心してください。」
という回答でしたので、安心して会うことにしました。

ヘッドハンターと会うことにした理由:忙しすぎて仕事が嫌になっていた

休日出勤と残業で奴隷状態

残業と休日出勤まみれの生活

当時は、入社して7年目です。仕事も一通り覚え、担当者として担当を持ち、大きなプロジェクトを終わらせたところでした。

残業、休日出勤ありきで業務を回しており長時間労働にうんざりしていました。

担当を減らしてほしいと上司に行っても聞き入れてもらえませんでした。
逆に新入社員を下につけられ、なんとか仕事を回してくれと言われるありさまでした。

他部署に異動願を出すも聞き入れられず

私が所属する部署は毎日遅くまで仕事をしていました。
一方で毎日、残業が殆どない定時帰りの部署がいくつもありました。

残業まみれの生活が嫌だったので、直属の上司にばれることなく人事異動願を出せる制度を利用し、他部署への異動願を出しましたが、叶いませんでした

新しいプロジェクトに任命されるとの噂

そんな時、再び大きな新しいプロジェクトの担当者に私が任命されるとの噂が流れました。

新しいプロジェクトが始まるタイミングと今やっているプロジェクトが落ち着くタイミングを考えると私が任命されるというのは十分あり得ました。
私がその時思ったのは

え⁉またやんのかよ、めんどくさい

でした。
ヘッドハンターから電話がかかってきたのはそんなタイミングだったのです。

ヘッドハンターとの最初の面談

明るいヘッドハンターヘッドハンターとの面談は解放感のある喫茶店でした。
ヘッドハンターは確かに白髪の老人で、明るく感じがよくこっちまで明るくなりそうな人でした。

一方の私は警戒心を全身にまとった、残業疲れがにじんでいる、さえない若者です

転職への意欲と転職活動状況の確認

転職への意欲を聞かれましたが、興味はあるが決めていないと素直に伝えました。

私に興味を持っているという同業の外資系企業の名前をヘッドハンターが挙げましたが、私は知らない会社でした。

今の仕事の内容や仕事の不満としては残業が多いことだと伝えました。

転職の活動状況の確認

他の会社にも応募しているのかと聞かれました。

私はヘッドハンティングされたから来ただけであって他の会社も視野に入れるという考えは全くありませんでした。

どうせ転職するなら他の会社も調べて選択肢を増やしておいた方がいいです。

いい人知らない?

他の候補者を探る転職エージェント
ヘッドハンターは他に転職に興味のありそうな人を知らないかと聞いてきました。

えっ、それを言ったらさすがにそっちにコンタクトするつもりだろ❗と思ったので、知らないと答えました。

私は割と馬鹿正直でお人よしところがあるのですが(自分で言うなって?)、この時はよくぞ自分のために頑張ったと褒めてやりたいです。

どうして自分がヘッドハンティングされたの?

「今日の内容を依頼先の企業に説明するのでまた連絡する、他に何か聞きたいことはありますか?」
とヘッドハンターに聞かれたので、
「どうして自分がヘッドハンティングされたのか?何故、自分のことを知っていたのか。」
と尋ねました。

ヘッドハンターは
「あなたの事をきちんと見てくれている人がいるということです。」
と答えました。
んーー、気分はいいけどホントかなと思ったものです。

ヘッドハンターから再度の連絡

後日ヘッドハンターから
「依頼主はあなたに興味を持っている、依頼主含めて、3者で面談したいがどうか。?」
とメールで連絡がありました。

私は転職を希望しているという自覚はあまりなかったです。

ただ、今の会社にいるのが嫌で、
ヘッドハンティングの話があったから、その話を聞いてみた。

川に落ちた葉っぱのように流れに乗っていただけでした。

因果と縁

人生には、原因がありそれから結果が生じるという事象があります。
それとは別に、原因とは無関係に事象が生じる”縁(えん)”というものがあると本で読んでいました。
仏教系だと思います。

今回のヘッドハンターからの連絡が何らかの縁であれば、もう少し流れに身を任せて様子をみてもいいかもしれない。
そんなことを考えていました。

それに、会ったからといって何が決まるというわけでもないそう思っていました。

なので私は、「わかりました、会いましょう。」と返事をしました。


依頼元の企業との面接

ヘッドハントの依頼主

ブラック企業の為、忙しいから面談は土日希望

日程調整はヘッドハンターと行いました。
先方の面談要望は平日、午後五時までに、行くのに片道一時間以上かかる依頼主の会社に来て欲しいとのことでした。

当時の私はとにかく残業の日々。
自分の能力もあるでしょうが、常に突発的、大至急対応案件みたいなのものに追われていたので、とても帰宅時間の予定など立ちませんでした。

提示される、面談日時をことごとく、断り続けました。

ブラック企業で働いていた私にとって面談可能だったのは夜九時以降できれば10時以降、もしくは土日でよろしく✌

依頼主からするとそんなブラック企業みたいな条件は飲めないとのことでした。

私からすると大事な社員になるかもしれないのに何故たった1日の残業もしくは休日出勤ができないのかと不思議でなりませんでした。

ま、向こうも同じことを思っていたのでしょう。(●´ω`●)

依頼主が面談に来てくれる事になる

結局依頼主が会社の近くにくる用事があるということでその時に面談する事になりました。

ヘッドハンターは、言いました。
「先方には今回の転職には前向きで、英語も是非勉強したいといっていると伝えてありますので、そのつもりで来てください、またお金の話はしないように。
先方があなたを気に入れば給料は好きなだけもらえます。」

私は別に英語を勉強したいわけではないといいました。

面談当日、
私は業務を抜け出し、面談の店に向かいました。
いやー、今思えば、なんて失礼な応募者なのでしょうか。
本来であれば面接に行くところを、呼びつける形になっています。

依頼主側から二人とヘッドハンターは既に来ていました。

依頼主の印象

転職先の会社の面接担当者
さて依頼主側から二人来ていました。二人の第一印象は
なんて小綺麗な人たちなんだ❗

しっかりした印象を与えるビジネスマン。さすが外資系です。

一方の私は、スーツを着ているわけではなく会社の制服です。

依頼主からすると、
「こっちから出向かなきゃならないは、服も面接に臨むスタイルではないし、
なんなんだこいつは。」
という印象を持ったはずです。

ヘッドハンティングされたから話を聞きに来たというスタンス

面談は依頼主側からの矢継ぎ早の質問でした。
依頼主は私よりも業務経験が少ないことは話していればわかりました。

新規参入した外資が仕事を受注した。しかし受注した仕事をこなせる人が社内にいないため求人をしたのです。

一人でどこまでできるか、それを知りたかったのだと思います。

私は一人では無理、これは経験があるこれは経験が無いなど素直に答えました。

わかりました、時間もないので後は社内で検討して結果を連絡すると言って立ち去ろうとしていたので、

「ちょっと待ってください、こっちからも質問させてください、仕事の内容を教えてください。」と聞きました。

しかし、今の仕事と同じだからとしか答えてくれませんでした。

また私も最後に、
「私はまだ転職することを決めたわけではありません、どんな会社かどんな仕事かを聞くのが今回お会いした目的です。」
と伝えると依頼主はえ?そうなの?という表情でした。

依頼主は私が強い入社の意志があるとヘッドハンターから聞いてこの場に臨んでいたのでしょう。
いずれにせよ時間がないと依頼主が言うのでその日はお開きになりました。

一方の私はヘッドハンティングされたから、その話を聞きに来たという心理状態でした。

休みの日に依頼主と再び面談

転職先の社員と休日に面接
依頼主と再び面談する事になりました。
目的は入社後にする仕事の内容を詳しく知るためです。

どんなプロジェクトをどういう立場でする事を期待されているのか。

忙しいので面談に向かう時間が平日にはとれないということで休みの日に面談をする事になりました。

場所は依頼主の自宅の近くです。

実際のプロジェクトの資料やチーム体制と私の立位置を説明してもらい、私ができること出来ないことを説明しました。

とにかく自分が何でもできる人間だと思われないように、できないことを必死にアピールしました。

ふつう逆ですよね。

残業が多いのは嫌

私はとにかく残業まみれの生活はいやなんですというと、
「あーそれは大丈夫、うち暇だから。ホント暇だから。」
と依頼主。

ノルマはあるの?

外資系というと非常にドライで割り切った会社というイメージがあります。特に10年以上前の当時はそうです。

ノルマはあるのか聞いたところ、
「あー大丈夫大丈夫、ノルマなんかあったらとっくに私はクビになってますよ。 アーッハッハッハッ。」
と依頼主は豪快に笑いました。

暇で仕事内容は大して変わらず、給料も上がる。
世の中にはおいしい話が転がっているものだと思いました。

最後に
「君さえ良ければ役員に紹介したいんだがどう?入社の意志はあるの?
もし無いなら我々も他の人を探さなければならない。」
と言われました。

「入社の意思はある。」
と答えました。

(ただし決めてはいませんが・・。)とは声に出せませんでした。

希望はあるのはどっちか

転職か今の仕事を続けるか希望はどっち
私は決断のタイミングに差し掛かっていました。

今まではヘッドハンティングゲームをしているような感覚でした。

転職するのかしないのか、ゲームは終盤を迎えていました。

しかし答えは既に出ていました。

ただ現実になることが怖かったのです。

5年後自分はどうなっているかと今の会社でそのまま働き続ける姿を想像しました。

そして、5年先輩、10年先輩の上司の姿を思い浮かべました。

特に魅力を感じませんでした

一方、新しい会社で働いている姿。

環境が大きく変わり、ちょっと怖いですが得るものも多そうでした。

希望が感じられました。

どうせなら希望がある方に行きたいと思いました。


役員との面接

転職先の役員との面接

続いて役員との面接です。

役員が私の近くに来る用事があるということで、会うことになりました。
昼食を取りながらの面談です。
役員は仕事関係の私の顔見知りでした。
向こうも私を覚えていました。

役員は、
「別に君を名指ししたわけではない、ヘッドハンターが連れてきたのがたまたま君だったというだけだ。」
といいました。

ヘッドハンティングされた私にとってどうして自分がという思いがずっとありましたが 役員は本当のことを言っていると思いました。

役員が、うちに来てくれるんだろ?というので、
「はい、お願いします」と答えました。

私は残業は多いのか確認しました。
役員は
「そこは心配することはない。大丈夫皆、殆ど定時で帰っているよ。」
と言いました。

一般的に転職活動において残業時間の話は避けるべきと言われています。
しかし、自分にとって重要なことであるならば確認するべきです。

ただ役員面談では聞く話でもないですね。😜

いい子ぶって入社しても苦労するだけです。

給与交渉

給与交渉は転職エージェント経由

後日、ヘッドハンターから給料の額が提示されました。

額にあまりインパクトがなかったので、私はそれでは、転職の意味がないとして高めの給料を提示しました。

先方は
「その金額は高すぎる、どういう理由でその金額を出しているのか。」
と聞かれました。

現在の給料(最大の残業時間)+ リスク代(定年までいられる会社からよくわからない外資系へ行くリスク)と説明しました。

先方は最初の提示額より少し高めの給料を提示しました。向こうの最初の提示額と私の希望額の中間くらいの給与でした。

他の人との給料のバランスもある。
出せるのはこれが精いっぱいでこれで手を打ってほしいとのことでした。

それに、入ってから活躍すれば給料は増えると説明されました。

入社したあとは給料上がらないに決まってるだろだから今給料を上げたいんだよと思いましたが、

給料はそれで決めることにしました。

契約書にサイン

後日、ヘッドハンターが契約書を持ってきました。
ヘッドハンターはその英語で書かれた契約書を説明しました。
一般的な内容や目標入社日、給料額が書いてありました。

さすがに緊張しましたが、サインしました。
これで、もう転職をすることが決まりました。

一度も転職先の会社を訪問していないのにです。😅

ヘッドハンターは
「これで決まりました。おめでとうございます。
これから退職の手続きに入って頂きますが、大丈夫です、そこもサポートします。」
といってくれました。

もう後戻りできなくなりました。

家に帰って、吐き気が止まりませんでした。
あまり意識していなかったのですがストレスを感じていたのでしょう。

こうしてヘッドハンティングされた私は転職する事になりました

この転職を振り返って

40代の今振り返れば、この当時28歳の時に一人で行った決断は成功でした。

仕事を覚え、やや飽きが出始め、長時間労働でずぶずぶで、まさにルーチンの段階に入りそうなタイミングでの転職でした。

当時あのまま、あの会社にいたら、自分が予想した通りのベテラン社員になっていたでしょう。

それは自分が予想した道をそのまま歩んでいる感覚です。

簡単ではない道ですが、おおむね安全でとくに面白くもない道。

一方、新しい会社には広い世界への期待と好奇心をかきたてられました。

未知の世界へのたっぷりの不安とともに。

もしあなたが不安付きの希望と安全で退屈な日常とで迷っているのであれば、きっと不安付きの希望に行きたいんだと思います。